給湯器逝く、そして神田川。


2,3年ほど前からガス器具の点検の度に、もう10年を越えているのでそろそろ交換の時期ですよと言われ続けていた。その度に、その声を無視して、行けるところまで行く予定です、つまり壊れてから考えます、と夫婦ともども妙に強気の発言をしていた。


で、5月8日の朝、洗い物をしようとカランをひねってもお湯が出てこない。リモコンをみるといつもは点いているはずの緑のランプが消えている。誰かが間違って電源切ったのかなと、スイッチを入れてみると電源が入らない。何これ。ベランダに出て、コンセントを確認するとちゃんとつながっている。これはリセットだねと独り言を言いながら、プラグを抜いて一呼吸、再びさして、リモコンへ。すると、いつものように緑のランプがついてスイッチが入った。やれやれだぜ。やっぱ、電源リセットは基本だねと、再びカランをひねると、給湯器の方からポンッ!と初めて聞く大きな音。やばっ、すぐにカランを戻して、急いで根っこから電源をきった。もう少しくらいならお湯を使うことも出来ただろうけれど怖くなった。と言うのも2週間くらい前から給湯器の下に水漏れを確認していたから。水を熱する管に穴が空いているのかなとちょと気にはなっていた。


お湯出ないよー。給湯器壊れたから。と奥様に報告。えっ、マジ?どうするの?まあ、神田川だよね。銭湯近くて良かったね。?マーク一杯の愚娘をしり目に、小さな石鹸、カタカタ鳴ったの世界じゃん。懐かしーね、なんて言いつつ、交換にいくらくらいかかるのかを必死に計算。確か、ガス点検の会社はメチャ高で論外、某電気量販店の24万円というのを思い出していた。やっぱ、20万円は掛るかあ、相当痛いなあ。で、この後思考停止。というのも、神田川もたまにはいいかあって、取り敢えずお金のことを考えたくなかった。


その夜、久々の銭湯へ。410円にびっくり。410X4人X30日=49,200円。4ヵ月で給湯器が買えてしまうかも。マジかああ。馬鹿にならない金額、てかそれは絶対避けなければいけない事態。神田川気分から、ああっという間に醒めて、ネットにかじり付いた。


約14年ほど頑張ってくれた。お疲れ様!