コンチキチン


祇園祭には、家族揃って出かけ六角通りの某うなぎ屋さんに行くのが常だったけれど、昨年あたりから子供達の交友関係の広がりからから全員が揃うということが難しくなってきた。今年も、バイトだあとかダブルデートだあとかで予定が合わなくて、奥様と二人で行くことになった。因みに土曜日の宵々山。


訳有って某うなぎ屋さんはもうないなと言うのが我が家のコンセンサスで、かといって祇園祭だけのようなところも嫌だったし、この混雑で新しいお店に挑戦するのもリスクが高いと思って、マルイの上の某店に決めた。ここのお店は二人ともお気に入りで、やっぱりアツアツをハフハフ言いながら食べるのが一番だよねとか言い合っている。


食事後、八坂神社へ向かう。長年祇園祭に来ているけれど、奥様と二人で八坂さんに来るのは初めてのことなんじゃないだろうか。両側に屋台がせり出していて参道が狭くなり人の流れが澱むなかを汗をかきかきやっとのことで本殿に辿り着いた。少しお賽銭を奮発して二礼二拍手一礼。先ほど来た道はとてもじゃないけれど倒れそうなので、別のところから神社を後にして長刀鉾を目指す。


おおっ!金だ金だとはしゃいでいた、ラルフのお揃いのポロシャツの老夫婦は私たちです。


休憩がてら少しビールでも飲みたいかなと思って、河原町四条を上り、蛸薬師を経て、新京極、寺町を横切って錦を目指す。やや疲れながら錦に辿り着いてしょんぼり。ほとんどお店が閉まっていて、何かつまみたいところだったのに生ビールを買うのがやっと。10時半じゃやっぱ遅いのか。


錦を元気なく抜けて、長刀鉾に向かう。混み混みで大変かなと思っていたが、時間が遅かったせいか案外空いていて、祇園囃子を楽しめる余裕があって祭りの雰囲気を堪能できた。長刀鉾を後にして、月鉾を見て、今年から屋台が片道だけになったんだよ、ほら、人通りがスムーズだよねとか蘊蓄を語りながらお祭りからフェードアウト。


長刀鉾スマホカメラの限界かそれとも腕なのか。


月鉾。月って書いてあるからね。