料亭の味

ご飯の用意をしていると、待ち遠しくてそわそわしながら足元に絡みついてくるAliceとLinkも、
いつものドライフードだとにおいをひと嗅ぎしてまたこれですかと、
何かひとこと言わないと気が済まないとでもいう風にどんよりとした目で訴えかける。
それでもLinkは、空腹に負けてか食べてくれる。
普段は怒られっぱなしの彼もこの時だけは、ゆっくり食べていられないほど褒め上げられる。
ただお腹が空いて食べるだけなのに、こんなにちやほやされるなんて、しめしめと思っているかも。
Aliceの方はと言えば、あなたは何様お姫様と言いたくなるほど、実際嫌味っぽく言ってますが、
そのままだと一口も食べないことの方が多い。
あんたは、庶民の子なんだからね。とか言いつつ、
結局おやつのビスケットやらなんやかんや付け足してやっと口をつけ始める。
それでも残すことが多く、Linkが残飯整理をしてくれて、またまた褒められるがやや太り気味。
逆にAliceは、カニンヘンでもかなりかなり小さい方なので、もう少し食べてほしいと思い料理することに。


ネットで食べさせてはいけない食材をチェック。
それと彼ら専用の小さなフライパンを購入。
後は成り行き任せでチャレンジ。



材料(1人前)
ささみ およそ10g 2〜3ブロック 
白菜  1剥き? 良く水洗いをして、適当に刻んでおく 
削り節 ほんのほんの僅かで人差し指に載るくらい、無くても好い、というか無い方が良い?


ささみは、小分けにして冷凍してあるのをまず解凍
油を使用しないため超弱火で炒める。
小分けがだいたい2〜3切れしかなくて、味わう暇もなく食べてしまいそうなので、
色が変わってきたら、ヘラで細かく切っていく。
またその方が焦げずに速く中まで火が通る。
ほぼ火が通ったら、刻んだ白菜、ごくごく僅かの削り節、水約50ccを入れて蓋をする。
蓋は、透明で中の様子が見やすいので他の鍋のを使用。
蒸気が蓋の穴から激しく出てきて、中の水が少し減ってきたら完成。
充分冷まし、いつもより少なめのドライフードを足して出してます。



蒸し焼きなので、白菜の栄養も損なわれないし?スープも甘味が出てちょうどいいみたい。
Linkは言うまでもなく、Aliceもあっという間に完食。
その後彼らは、上京区でこんなかつおの香りがほのかに漂い、
まるで料亭のお椀みたいの食べてるのは君らくらいだよと、
このご飯が出る度に恩着せがましく言われるのである。