久しぶりの雪。


天気予報通りに、夕食を食べ終わろうかという時から雪が降り出し、正に深々と降り続き、一晩明けると思いのほかかなりの積雪になっていた。久しぶりの大雪で予定がいろいろと変更になった。そのような状況の中でも、Lin坊のお散歩が途絶えることはない。お散歩後の何やかんやを思うと憂鬱になっているこちらの事など知る由もなく、さっ、さっ、お散歩行きましょうぜと鼻息も荒く飛びついてくる。やっぱ、行くの?しょうがねえなと呟きながらリードを付けると、さらにハイテンションになるのもいつものとおり。

玄関を出ると、一面の雪景色で、案外積もったな、これでもお散歩行くの?肉球しもやけになっちゃうんじゃない?ウンチの時お尻がきっと冷たいよ。とか言っても、お散歩モード突入のLin坊には犬耳東風で、パパさん早く降ろしてくださいよとばかりに身体をそり返したりする。しかたなく雪の上に降ろすと、お散歩スイッチが入って駆け出すLin坊。足が短いので、お腹すれすれの雪をかきわけていく姿はまるでラッセル車のように見えた。

こんな雪なのに気にすることなくいつものところでオシッコをして、いつものところでウンチをするLin坊。どちらかと言えば、気分が乗っていつもより遠くへ行こうとしているようにも見えた。それに対して、お腹に毛玉のようにドンドンくっ付いていく雪の玉を見ながらこちらはドンドン憂鬱になってきて、雪景色をめでる余裕も無く仏頂面で何とか家に帰って来た。そして、奥様に応援を頼んでグルーミングをするのに小一時間、というのは嘘だけれど、いつもより多くの時間と多くのタオルを消費した。二人で、こんなのでいいか、いいよねを繰り返し言い合ったのをLin坊は無垢な眼差しで見ていた。


犬は喜び駆け回る。


ウンチポイントを探してます。


積雪15cm。