万城目学


恐るべし万城目。因みに、「まきめ」。20世紀少年の方は「まんじょうめ」だった。だった。だった。一気に、僅か3時間ほどで読み切らされてしまった。気持ちよくばっさり。で、タイトルが、「偉大なる、しゅららぼん」ときたもんだ。ネタばれになっても何なので帯からの抜粋ということで。とは言ってもいきなり、しゅららららららららららららららっつ、ぼぼぼぼぼぼぼぼぼんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん、ですからね。何をかいわんや。「ら」の数も、「ぼ」の数も、「ん」の数も正確に数えて再現しています。


涼介「僕の望みは、この力を根こそぎ失うことだ」


淡十郎「棗を許さない。棗家ごと、この街から追い出す」
棗の読みがなかなか覚えられなくて、何度読み戻ったことか。


棗広海「お前ー、ひょっとして、何も気づいていないのか?」


グレート清子「あんたたち、神の匂いがする」


舞台は琵琶湖の北。涼介の兄浩介、涼介の父洋介、淡十郎の父淡九郎、濤子、二度づけ禁止?使用人の源爺こと源治郎、で何かに気づかれることでしょう。奇想天外。縦横無尽。青春エンタメ。まさに万城目ワールド炸裂。「鴨川ホルモー」「鹿男あおによし」「ホルモー六景」「プリンセス・トヨトミ」「ザ・万歩計」と嵌りに嵌ってしまっている。ロザンの宇治原が大学の同級生とか、法学部の1年先輩が平野啓一郎とかのプチ情報も載せておこう。なんてね。


中央に浮かぶは竹生島