真夏の夜の夢.。


一応、よるの夢じゃなくて、よの夢ね。じゃなかったかな。


バスを待っていた。当然ながらバス停で。すると、R天のM木谷君がやって来た。何がここぞか分からないけれど、ここぞとばかり何かうまい話ありませんかと期待を込めて言ってみた。なかなかねと困った表情で彼は言うと、なぜか固定資産の納付書を返してきた。どうしてあなたがそれを持っているんだと尋ねようとした時、近くのイタリアンレストランのようなお店から煙がもうもうと出てきていた。火事だあ。と二人で店の中に飛び込んで行った。中に入ってみると店内は洞窟のようなしゃれた感じの創りになってた。が、先ほどの煙は何だったんだというくらい何事も無く落ち着いている。厨房の方を覗いてみると、大きな薪の束が燃えていたのが見えたけれどどうやら窯を温めるためのようで火事ではなかった。何か良いところを見せてアピールしようと思っていたのに何だかなあと拍子抜けしてお店の椅子に座ると、先に対面の椅子に座っていたM木谷君がひょうたんの形をした茶色のアコースティックギターを弾いて聞かせているのが見えた。再び何だかなあだな思っていると、消防車の音が聞こえてきた。と、お店のガラス窓の真ん中から炎が出ているではないか。やっぱり火事なんだあとカウンターの方をみると店員が火を消すのに手間取っているのが見えた。急いで何本かある逆さまになっている竹ぼうきの中から先の広がった一本を手に取ってそこに向かって竹ぼうきで炎を蹴散らし、ささっ早く水を掛けてと店員に指示をした。振り返るといつの間にか火は消えていて、こんなのでアピールできるのかな思った。


という分けのわからない夢を見たのだが、火事の夢を見ると良い事が起こるとか聞いたからと娘に女子高生の娘に話そうとすると、誰かに言ってしまったらだめなんだよと言われ、えっそうなの、何だそうなのか、じゃこの際だからと全部話して聞かせた。そんな会話の間にかぶって奥様が3回ほど、くすぼって無かった、くすぼって無かった、くすぼって無かった、と言っていたのを記しておこう。当然これは夢では無くて現実の話である。くすぼるって何と娘に聞かれていたのもまた現実の話である。


因みに、固定資産税のことは納期を遅れて納付したこと、薪の束が燃えていたのは、五山の送り火で燃やし方が鳥居形松明だけ違うという話をしたことに起因しているのだと思う。がその他のことについては何が何だかである。夢ってそんなもんですよね。


真夏の夜の夢と言えばシェークスピアの喜劇の古典だと認識しているのだけれど、かなり昔NHKの演劇への招待という番組で、夢の遊眠社野田秀樹氏の同名のタイトルの舞台を放送していてとても良かった記憶があって、DVDとか無いだろうかとか,、誰かがビデオにでも録画していないだろうかと、ネットでいろいろ探してみたけれど遂に見つからず仕舞いでかなり心残り。今の奥様と独身時代に「贋作 桜の森の満開の下」の舞台を大阪の劇場まで観に行くこととなったりしたのも、その影響からだった。なーんかはしょってしまってまとまりがつかなくなった。いやー、まいったまいった。


ラストシーンなんだけれど、桜吹雪舞い散るなかで人を愛するという情念の深さと恐ろしさにおののきながらも、涙が止まらなかったのを覚えている。